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『Yahoo!スコア』2019年10月1日より仕様変更!『信用スコアサービス』の利用についてまとめ

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『Yahoo!スコア』について、2019年10月1日より、ID制作時の初期設定をオフにする処置を行う事が報告されていま す。

 

良いきっかけなので、

『Yahoo!スコア』などの『信用スコアサービス』についてと、 現在の利用目的範囲から想定される利用内容についておまとめしました。

 

 

 

 

『Yahoo!スコア(ヤフースコア)』とは

『Yahoo!スコア(ヤフースコア)』はYahoo! JAPAN IDにひもづいたユーザーの個人情報や消費行動などの信用データ を数値化したスコアの事です

(※個人情報をそのまま利用する訳ではありません)


Yahoo!JAPANの各種サービスの利用状況や、 IDに設定されている個人情報から信用情報をランク付けし、 スコアに応じたサービスを提供する事を目的としています。

 

 

 

『信用スコアサービス』とは 

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『信用スコアサービス』というと、日本ではあまり馴染みがありませんが、
昨今では、 中国の電子決済サービスなどでは多くの導入事例があり、 話題になっていますね。

 

中国で話題の電子決済『Alipay(アリペイ)』などでは、
ユーザーの決済情報を元に『信用スコア』を設定し、
ユーザーの与信を管理するシステムをサービスしています

 

『Alipay(アリペイ)』 で採用されている信用スコアサービス、
『芝麻信用』は利用者の信用情報に基づいて、
デポジット(保証金)の免除があったり、出国手続きの一部簡素化が受けられるなどのメリットがあるとの事で、『信用スコア』に応じて、ユーザーがメリットを得られる設計になっています。

 

 


『Yahoo!スコア(ヤフースコア)』の利用目的は?

『Yahoo!スコア(ヤフースコア)』の利用目的は、
「サービス利用状況等に応じた特典の付与、 審査プロセスの簡略化、コンテンツ最適化、サービスの改善、 広告の配信等のため(2019年7月1日)」
とされており、中国の信用サービスの様に、 サービス利用者のスコアに応じて割引などの特典があったりする事に加え、広告の配信ターゲットにも利用されそうです。

 

パートナー企業から他の企業へのスコア提供は禁止していますので 、 第三者の広告配信などでの利用をする事は出来ないと思いますので 、 自社サービスのリテンション広告(既存ユーザー向けのサービス継続促進広告)などでの活用範囲内となりそうです。


Yahoo!スコアの提供や利用については、

現在、一部のパートナー企業のサービスごとに審査・ 管理をしているとの事で、

一部の企業のみで活用されている模様です。

 

<利用可能な企業>※2019年6月時点

  • ランサーズ(ランサーズ株式会社)
  • HELLO CYCLING (OpenStreet株式会社)
  • TableCheck(株式会社TableCheck)
  • クラウドワークス(株式会社クラウドワークス)

なお、対象のサービスは順次拡大予定との事です。

パートナー企業の一覧についてはコチラでも確認出来ます。 

 

 

『Yahoo!スコア(ヤフースコア)』 の作成に関する初期設定をオフに


2019年10月1日より、

新規にIDを作成したユーザーについての『Yahoo!スコア( ヤフースコア)』の初期設定をオフにするとの告知がありました。

 

info-score.yahoo.co.jp

 

 

今まで…
ID作成時点ではスコア作成はON
データの提供は、

各パートナー企業へ個別に同意する。

 

2019年10月1日以降は…
ID作成時点ではスコア作成はOFFに。
データの提供は今まで通り、

各パートナー企業で個別に同意する

 


各サービスでスコアデータによる特典を受け取りたい時に、
スコアが作成されていない状況になると思いますので、
より、 ユーザー観点ではメリットを感じられなくなってしまうのでは?
と感じました。

 

 

 

『信用スコア』をもっと身近にするには?

 

広告のデータ利用と、ユーザーの個人情報保護については、 昨今様々な課題が挙げられていますが、
データを利用する側にとって利用しやすい事も大切ですが、
ユーザーにとってもメリットを感じられやすい内容を先にわかり やすく提示していかないと難しいのでは?と感じます。

 

データを提供してくれる側にとって、 メリットを大きく見せられる事ができれば、 活用シーンも増えていく筈です。

 

 

 

例えば、食べログで『信用スコア』を利用する!

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例えば、食べログなどで『信用スコア』を利用して…


予約キャンセル率の低いお客様や、 予約キャンセル時の連絡の有無などを信用スコア化しておき、キャンセル率の低いユーザー様には特別なコースを予約できるようにする。

よく通ってくれる人には同様のジャンルのお店の割引がある。

などでしたらどうでしょう?

 

お客様側にも割引などのメリットがあり、

お店のキャンセル率も減りそうです。


「よくわからない=設定しない」

「メリットを感じない= 設定しない」

というのは当たり前の行動です。


きちんとデータ利用について目的やメリットを開示しなくてはならない時代に、
マーケティング観点でもデータを活用する為の企画設計が必要ですね。