継続率とは?何日目を見れば良いの?計算法や指標の見方について
ゲームアプリや、月額サービスなどでとても重要な、お客様のサービス継続を測る指標、継続率について説明します。
- 継続率(RR:リテンションレート)
- 継続率(RR:リテンションレート)を計算してみよう
- 継続率(RR:リテンションレート)を出すメリット
- 継続率は何日後を見るのが正解?
- <Webプロモーションについて学びたい>
継続率(RR:リテンションレート)
継続率は、顧客がサービス継続をしてくれる割り合いを日毎に算出したものです。
継続率の計算は、
翌日以降に利用を継続している残存顧客数
÷
顧客がサービス利用を開始した日のサービス利用顧客数
×
100(%)
で求められます。
翌日の場合は1RR
(ワンデイリテンションレート)
3日目の場合は3RR
(スリーデイリテンションレート)
などと表現する事も有ります。
継続率(RR:リテンションレート)を計算してみよう
継続率を計算式を使って説明していきます。
翌日の継続率の計算は、
翌日に利用を継続している残存顧客数
÷
顧客がサービス利用を開始した日のサービス利用顧客数
×
100(%)
で求められます。
3日目の継続率の計算は、
3日目に利用を継続している残存顧客数
÷
顧客がサービス利用を開始した日のサービス利用顧客数
×
100(%)
で求められます。
あるアプリの継続率を出すと…
ちょっと難しいので、例題にしてみましょう!
1月1日に、
Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、
がアプリゲームをはじめます。
1月2日になると、
Cさん、Dさんはアプリを起動しなくなり、
Aさん、Bさんだけが利用しました。
1月4日になると、
Aさんだけがアプリを利用するようになりました。
この時の翌日継続率は、
残存数(2人)÷開始数(4人)×100%
=50%
3日目の継続率は、
残存数(1人)÷開始数(4人)×100%
=25%
になります。
継続率(RR:リテンションレート)を出すメリット
このようにして、日毎に継続率を出して、
何日後まで、どのぐらいの人が残ってくれるか、というのを可視化できるようにしておきます。
そうする事で、将来的な顧客の量や、将来的な残存顧客からの売り上げを予測する事ができるのです。
なので、
月額のサービスであったり、 サービス利用継続でお客様の購入額が変わってくる場合などは、
顧客がどれだけそのサービスを継続してくれるかはとても大事な指標になります。
さらに、
どれぐらいの継続があると、売上につながりやすい。
という統計が取れれば、目標の継続率を設定し、 広告評価指標として採用する事も可能です。
広告の中には、継続日数地点を成果とできる物も存在します。
継続率は何日後を見るのが正解?
それでは、継続率(RR:リテンションレート)は、何日目を見るのが正解なのか?
それは、サービスによって異なるため、
私が普段見ている日数とその理由について説明します。
当日の継続率から見れる事
当日継続率(RR:リテンションレート)からわかる事は、アプリをインストールしてからそもそも開いているか。です。
昨今では、ストアのアップデートにより、アプリの事前ダウンロードや、事前予約ダウンロードなどで、アプリのサービス開始以前からアプリをダウンロードする事ができるようになっています。
そうすると、アプリを利用したタイミングでは起動までに至らなかったり、通信環境の問題で起動を先送りにしたりする場合があります。
インストール起点でポイントを付与する様なリワード広告など、広告によっては、インストールのみで、リワードが発生するため、インストールしても、アプリを開かずにアンインストールされる場合があります。
そのような場合によっては、インストールが多い広告でも、顧客の定着や、収益化に貢献できないなどという判断ができます。
翌日の継続率から見れる事
翌日の継続率(RR:リテンションレート)からわかる事は、チュートリアルの効果についてです。
アプリなどのサービスの利用を初めてするときには、アプリの使い方などをレクチャーするチュートリアル画面が表示されます。
チュートリアルが長すぎたり、分かりにくければ、それ以降にサービスを継続しません。
翌日の継続率が低い場合にはチュートリアルの離脱が無いかなどもチェックしてみましょう。
3日目、7日目の継続率から見れる事
3日目、7日目の継続率(RR:リテンションレート)からわかる事は、ユーザーがサービスに定着しているかどうかです。
3日目、7日目という、数字に限らず、ユーザーが課金地点に到達する平均日数があれば、そこを目標地点とし、その日数までユーザーが継続できているかどうかを一つの指標として見ます。
その到達地点が7日目よりも長い場合でも、一つの指標として、どの日数で離脱しているかのポイントを探るために、3日目、7日目、14日目などの区切りを付けて見ます。
各地点で、目立つ離脱ポイント(継続率がガクッと下がるポイント)があれば、そこに継続を停止させる要因があり、そのポイントで深掘りして探る事が可能です。
30日以降の継続率から見れる事
30日以降の継続率(RR:リテンションレート)では、ユーザーの残存率を見ていきます。
30日以降の継続ユーザーは、アプリやサービスを支える基盤となるお客様です。
サービス自体の収支予測などを設計する上で、長期にサービスを利用してくれるお客様がどれぐらい居るかがとても重要な指標になります。
30日以降の継続率についても、30日、60日、90日、180日以降と、区切りをつける事で、各地点で一定となる離脱ポイントが可視化できます。
以上!
継続率(RR:リテンションレート)についての解説でした!
このように、アプリマーケティングの世界では、顧客の質に寄った指標がとても大切にされています。
スマートフォンの普及により、
一人一人の行動が可視化されやすい時代になった今、一人一人に合ったプロモーションの戦略が求められるのです。
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